小学生に教えられる?必修化に備える先生のためのプログラミング入門

 教員を目指される皆様に、一つお聞きします。「プログラミング」と聞いて何を思い浮かべるでしょうか。工学部か理工学研究科を出た人が、パソコンの前でカタカタと文字を打ち続けている様子でしょうか?それとも、暗い部屋の中で黒画面に白文字を眺めながら、ひたすらキーボードを叩き続けてカチャカチャ...ッタァーン!!とやっている様子でしょうか?少なくとも日本政府はそうは考えていないようです。

小学校段階におけるプログラミング教育の在り方について - 文部科学省

総務省、H32年プログラミング教育必修化に向け実証校11校決定 - ReseMom

 文部科学省では、プログラミングに携わる人口の増加に鑑みて、小学生にプログラミング教育を必修化すべきではないか、と考え、2020年度から段階的に必修化をする、と息巻いて有識者会議を開いているところです。また、その必修化に向けて実証校を設定し、2017年度からその実証を行うそうです。  実際、プログラミング人口は増えており、求人は更にハイペースで増加し、人出が足りていない状態です。2030年度には78.9万人も足りなくなる、という経産省の試算もあるぐらいです。 画像 IT Media

IT人材不足が深刻化、2030年には78.9万人不足に 経済産業省調べ - IT Media

 時期尚早ではないか、という話もあり、公教育での実践は先延ばしにされる可能性も高いです。ただ、私としては近い将来プログラミングは、ほとんどの人々が触れるべき教養として扱われるようになるものだと考えているので、少しでもいいので公教育で子どものうちから経験しておくべきだと思っています。

 ただし、全員が先ほど挙げたようにコードをバリバリと書くようになるとは思いませんし、そうならない方がバリバリとコードを書く人々の仕事も減らないので有り難いです。自炊をする人がいる一方、外食産業がなくならないのと同じような理由でしょうか。アウトソーシングが進む中でも自分にあったものを作りたい、自分でやりたい、といったものづくり的思考を持った人が、作りたいものをつくる。それでいいと思うのです。小物を作りたいと思った人が100均で素材を買って作るように、欲しいツールやゲームを自分でつくる。そんな人が多くなったら楽しいと思うのです。

 さて、以降幾つかのプログラミング教材を作ってみましたので、ぜひ体験してみてください。

results matching ""

    No results matching ""